中条あやみ|CREA 2016年8月号
さらにこちらでは
今年も皆さまと音楽を共に聴く時間を与えていただきましたことを、たいへん嬉しく思います。
2018年は、若い頃に買ってみたものの、一度針を落としただけで、後は長い間、実家のレコード棚に死蔵していたものを、あらためて聴き直してみる機会がしばしばありました。
そんなレコードの中には、よくぞいままで処分せずに取っておいたものだと嬉しくなってしまうほど素晴らしい作品が少なからずあって、まったく若い時の自分の耳は節穴も同然だった、と考えてしまうものもあれば、ああこの良さを若い時には理解できなかったのも仕方のないこと、と納得できてしまうものもあり、どちらにせよ、やはりレコードは買ってみるものだな、という気持ちを強くしました。
レコード盤に刻まれた音は変わるはずもないのに、こんなにも聴こえ方が変わってしまうこと。つまり変わったのは自分だということ。ますますレコードを聴くのは面白いと考えた曲をいくつか、今年の選曲には加えています。年末年始のひととき、どうぞリラックスしてお聴きいただけましたら幸いです。
小西康陽






